かかり釣り初心者のつぶやき

長井かかり釣りへの誘惑 

かかり釣り クロダイのかかり釣りは関東では釣り場も少なくあまり馴染みがない、といってもかかり釣り自体がまだ始められて40年しか立っていない新しい釣りである。イカダやカセ(引かれていく小船)をポイントにロープやアンカーで固定(一定の場所に掛けて釣る)し1.5mから2mほどの竿でエサを配合エサのダンゴにくるみクロダイを寄せて釣る、そのことから「かかり釣り」という。道具も仕掛けもシンプルで他の釣りに比べそう高い物でもない。
1985年鮎が終わってクロダイに通ったがホームグランドの三浦半島諸磯が場荒れ気味で釣果が芳しくなかった。その当時連日清水のカセ釣りは束釣りに近い情報もあり新聞紙面を飾り凄い物だった。、以前から雑誌等で清水の大名釣りとしての紹介で、1度行ってみたいと思い道具を揃え2回ほど予約をしてみたが満杯で釣行出来なかった。3年前頃長井にイカダかかり釣り場が出来行ってみたいと思い今年初めて挑戦した。
道具 竿 元竿と穂先の2本継で1.5mから2mの専用の竿、穂先が0.4mm前後で繊細に出来ていてアタリを取るのに重要である。ガイドは穂先の細さに負担のかからないミニクロガイドで、アタリを認視し易いように白及び蛍光色で先端が塗られている。関東地方ではあまり売っているところがないが、私が買った15年前(取り寄せ)がまかつの竿で6,800円、ダイワの竿で12,400円(ダイワの竿はたぶん2割引いて9,920円)だった。2000年のダイワのカタログを見ると10,700円から31,000円になっている。私の持っている竿は2本との同じ穂先が2本着いている。穂先が繊細なため折れる可能性が大きいからだろう。
構成が単純で並継のためベテランは自作する人が多くホームページも参考になるページがあり、来年は自作してみたいと思っている。
リール 両軸・片軸受けの小型リール3号以下の糸が50m巻ける物なら何でも良いのではないか。
15年以上前に買った私のリール「オリンピック ミゼット100型(当時売価1,000円)」「ダイワ コロネットST-RL(2,300円)」
今年買ったリール「ダイワ チヌジャッカーGS(購入価格4,680円)」後で替スプール(1,350円)を買ったので高いが替スプールの付いたSS(6,640円)を最初から買えば良かった。
道糸とハリスを通しで使う方が良いので2種類の糸を使い分けるなら替スプールは必要。
タモ の長さ1m〜1.2m タモ枠40cm以上で丈夫であれば何でも良いのではないか。私は古い磯のタモ網セットと使わなくなった鮎竿を改良して使用。
スカリ 磯用のスカリを使っている。入門書には数多く釣ったとき引き上げて口を開けて入れるのに手間取るとあるが、その経験が来た後に考える。
竿受け 長井のイカダではあまり必要としないが、古いワカサギの船釣り用の金属製を加工して使用。私が行く釣り道具やすべてに専用の竿受けは置いていない。手造りする人が多く挑戦したい。
椅子 1日中座って釣るため必要で、長井ではジュースの空き箱を利用して船に積んであり貸してくれる。クッションが悪く帰りにはお尻が痛かった。2度目の釣行には小さな折りたたみパイプ椅子とクッションを組み合わせて使用。1日使用するため自分にあった物を改造した方がよい。
その他 尻手ロープ 1本竿で1日手持ちなら入らない。
ダンゴ用柄杓 長井のイカダは周囲を足場用鉄パイプで囲っているのでダンゴを落とすとき高くなる、音が気になるなら必要
棚取りオモリ 水深が最初から判っていれば必要ないが、やはり水深は測った方がいいと思う。
オケ・バケツ 長井では貸してくれる、何処のイカダも貸してくれるようです。きれいに洗って返しましょう。
仕掛け 道糸
ハリス
1.5号から3号までを50m以上リールに巻き、それを通しでハリスとして使用。もっと細い糸を使用する人がいるが、海では何がかかるか判らないので自信がある太さを選ぶ。私は1.5号と2号を使用、まだ竿あしらいリール操作になれていないので1.5号では切られることが多い。安全性を考えて2号の通しで使っている。2号は丈夫であり根擦れ以外ではよほどの大物でない限り切れないのではないか。
ハリ チヌ針1号から3号を使用、入門書では3号から8号までの大きなハリと書いてあることが多いが磯のクロダイの体験から使用に躊躇している。
オモリ ガン玉2号から4Bを用意、潮の流れと速度により使い分けるのが賢明だが、まだ初心者試行錯誤中!
エサ・コマセ エサは現地でその時に使用されよく釣れている物を使う。長井ではオキアミが多く、コーン・さなぎ・モエビ等が使用されていてほとんどセンターにある。
コマセダンゴも初めてなら現地で使われている物が最適で、船長に言えば選んでくれる。

について

関東には今かかり釣りが出来るところが千葉「勝山」「富浦」と神奈川「長井」の3カ所しかなく、これから釣り場も増え盛んになる釣りではないかと思う。釣り場については関東チヌ研のホームページに詳しく載っています。
何の釣りでも始めての場所・初めての釣りは本だけではわからないことがあり不安である。私も今年初めて長井のかかり釣りに挑戦し、感じたこと注意点を書いてみます。面白い釣りなので挑戦してみてください。

場所 三浦半島長井港船着き場の漁協よりに事務所があり、受付はそこで行いイカダ渡しの船は事務所の裏手に着けてある。駐車場は平日の朝なら漁港に止められるが休日は満車だろうと思うので事務所に聞いた方が良い。イカダの場所は長井港を出て右の佐島港との中程にあり、自衛隊のラッパの音や演習の銃声が良く聞こえる。
営業時間 午前5時より午後3時までとなっているがイカダ渡しの船が出るのは明け方白んでからなので季節によって違う。でも事務所は5時から開いているので休日とかお気に入りのイカダに乗りたい場合早く行った方が良い。平日だとイカダはだいたい先着順に決めているみたいです。終わりは午後3時でほぼこの時間には船に乗れるようにしておいた方が良いでしょう。気分が悪くなったりトイレの大きい方をしたくなったら携帯電話で連絡すれば迎えに来てくれるそうです。
定休日は基本的になく海がシケているときだけで、イカダに乗っていて急にシケてきた時はすぐに迎えに来てそれでお終い。。
料金 エサコマセを自分でもって来れば、4,500円の渡船料だけです。事務所にはマルキュウ製品のエサコマセが揃っていて釣道具屋と値段が変わらないので船長やベテランさんに聞いて現地調達が良いのではないでしょうか、1日分渡船料込みで合計8,000円位です。あとは交通費・弁当飲み物代。早上がりでも料金は同じ。
持っていく物 釣り道具・仕掛け・手拭き用タオル(2枚程)・防寒着(冬はじっとしているので寒い)・使い捨てカイロ(冬は何しろ寒い)・雨具・クーラー(夏は必ず)・弁当・飲み物(我慢できる人は不要)・酔い止め薬(船に自信のある人不要・事務所で入手可能)・救命具(ほんとは必要だろうが、着けている人はいない自信がなかったら着けたほうが良い)・携帯電話(なければ他のイカダの人に大声でお願いする)
筏について は全部で10基あり1番から10番まで番号が付けられている(イカダには書いていない)が、順番はどういうわけかそろっていない、たぶん作られた順番か?1台のイカダは5m四方で広い、平均5人は乗れ全部で定員は50人、理想は1人から3人。下に配置図と写真があるが、イカダの周囲は直径5cmの足場用鉄パイプが組まれ、水面からイカダ表面まで40〜50cm鉄パイプまで20cm、私がちょうど貸してくれるポリバケツで海水をすくえる高さ。竿掛けを付けるならパイプにクランプにて付けるようにしなければならない、市販品はイカダ用よりカセ用を購入した方が良い。
関西方面のイカダ釣りビデオ等を見ると内海の波静かな場所で釣りをしている場面が多いが、長井は沖合にあり船のように常に揺れている(まだ数回の釣行だが何時もそうだった)、風によっては大揺れとなる、シケの時は渡船はなく急にシケたらすぐ迎えにくるが、ある程度の揺れは覚悟した方がよい。船に弱い人は酔い止め薬必携。
長井イカダ配置図(関東チヌ研のホームページ参考)
イカダの下の数字は水深、配置水深は潮の流れで変わります。
5番イカダから見る。
手前黄色の人は9番、奥右から3番・7番・1番・10番

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長井かかり釣りセンター八造丸水産神奈川県横須賀市長井5−38−2
                     TEL/FAX 0468−57−1880